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積読から拾い上げ、『民族の歴史を旅する 民族移動史ノート』を読んでみた

2025年06月24日

著者である小林孝信氏(コーシンさん)から贈呈されたのは12~13年くらい前。ある団体の社会人講座の受講生として知り合ったのですが、飄々とした佇まいが印象的な、「こんな大人になりたい」(「人間として」といったような意味で実年齢とは無関係)と思わせてくれる人でした。せっかく贈呈していただいたにもかかわらず、パラパラと頁をめくっただけで、最近まで積読状態だったことを白状しなくてはなりません(ごめんなさいコーシンさん)。

ここ10年近くはまったく交流はなかったのですが、近著『愛し、きつメロ 看取りと戦争と』をお送りいただき、受講生仲間との楽しい日々が蘇りました。タイトルからはどんな内容かは想像できず、何気なく読み始めたのですが、あまりにも面白くてあっという間に読み終えてしまいました。おそらくコーシンさんのお母さまをモデルにしたと思われる少女の「敗戦直後までの事実を基にしたフィクション」と説明書きに記されています。

これが呼び水となり、気になりながらも積読状態だった『民族の歴史を旅する』を拾い出して、10年越しでようやく読了。エマニュエル・トッドの『西洋の敗北』が刺激になっていたこともあり、私の中では絶妙のタイミングで出会いなおした本という気がしています。今は2020年刊行の『メキシコ・地人巡礼』を読み進めています。市井の研究者として社会活動家として、首尾一貫した姿勢を貫くコーシンさんは、やはり「こんな大人になりたい」というお手本のような存在です。